【電気設備技術基準】絶縁抵抗、漏洩電流(1mA以下) 、低圧・高圧・特別高圧、配線用遮断器の動作時間

電気設備技術基準とは?絶縁抵抗、漏洩電流(1mA以下) 、低圧・高圧・特別高圧、配線用遮断器の動作時間などについてまとめました。

【電技解釈第146条とは】低圧配線の電線における許容電流

電気設備技術基準(電技)」とは、経済産業省により定められた技術基準です。
電気設備の技術基準の解釈」とは、電気設備技術基準の技術的要件を満たす内容を具体的に示したものです。
電気工事を実施する際は、「電気設備技術基準」「電気設備の技術基準の解釈」に決められた施工方法を守る必要があります。

【電技解釈第143条】電路の対地電圧の制限(屋内電路の対地電圧)

電技解釈第143条では、屋内電路を施工する際に以下のルールを定めています。

1 使用電圧は300V以下
2 住宅の屋内電路の対地電圧は原則150V以下(※定格消費電力が2kW以上の電気機械器具(冷蔵庫など)」や「これに電気を供給する屋内配線」を施設する場合は、対地電圧を300V以下にできる)
3 住宅の屋内電路の対地電圧を300V以下とする場合、簡易接触防護措置直接接続開閉器および過電流遮断器漏電遮断器を施設
4 屋内配線および電気機械器具には簡易接触防護措置を施す
5 電気機械器具は屋内配線と直接接続(コンセント接続はNG)
6 電気機械器具に電気を供給する電路には、専用の開閉器および過電流遮断器を施す(過電流遮断器が開閉機能を有するものであれば過電流遮断器のみでも可能)
7 電気機械器具に電気を供給する電路には、電路に地絡が生じたときに自動的に電路を遮断する装置(漏電遮断器)を施設

【電技第2条】電圧の区分

電技第2条では、電圧の区分を「低圧」「高圧」「特別高圧」の3種類としています。区分されます。

区分 交流 直流 用途
低圧 600V 以下 750V以下 一般家庭
高圧 600V超え 7,000V 以下 750V 超え 7,000V以下 小中規模な工場・施設など
特別高圧 7,000V超え 7,000V超え 大規模な工場・施設など

参考:【電力会社】低圧・高圧・特別高圧(特高)の違い
参考:http://www.meti.go.jp/policy/safety_security/industrial_safety/oshirase/2013/03/250314-1-3.pdf

【電技解釈とは】電気設備の技術基準の解釈
電技解釈(電気設備の技術基準の解釈)についてまとめました。

【絶縁抵抗】低圧電路の場合

絶縁抵抗(Insulation resistance)は、電路の相互間や、電路と大地との間の絶縁性(電流が漏れない性能)のことです。
絶縁抵抗の単位は一般的にMΩが用いられます。

絶縁抵抗が低くなると、電流が漏れ出すため、感電や火災等の原因となります。
よって、電気保安には絶縁抵抗の測定が欠かせません。
「電気設備技術基準」では、電気設備の規模(電圧の大きさ)によって、どのくらいの絶縁抵抗を設けるかが決められています。

「電気設備技術基準 第58条」により、低圧電路では以下のように電圧の大きさによって、設ける絶縁抵抗の大きさが定められています。

電圧 絶縁抵抗 実際の適用例
300[V]超 0.4MΩ以上 3相400V
300[V]以下 0.2MΩ以上 3相200V
150[V]以下 0.1MΩ以上 1相100V

低圧150[V]以下(実際は1相100V)の場合、絶縁抵抗は0.1MΩ以上必要となります。
この根拠は、後で出てくる漏洩電流を1mA以下にするためです。

100[V]÷0.001[A]=0.1MΩ

よって、「漏洩電流1mA以下」さえ頭に入れておけば絶縁抵抗の値がわかります。

【絶縁抵抗を測定できない場合】漏洩電流1mA以下

電気設備技術基準・解釈の第14条第1項において、絶縁抵抗の測定が困難な場合(停電できないなど)は、漏えい電流が1mA以下なら絶縁性能が保たれているとすることができます。

【低圧電路】絶縁抵抗とは?漏洩電流との関係
低圧電路における絶縁抵抗とは?漏洩電流との関係についてまとめました。

【種別】低圧・高圧・特別高圧(特高)

電力会社の電圧には大きく「低圧」「高圧」「特別高圧(特高)」の3種類があります。
それぞれの供給電圧の違いは次の通りです。

区分 交流 直流 用途
低圧 600V 以下 750V以下 一般家庭
高圧 600V超え 7,000V 以下 750V 超え 7,000V以下 小中規模な工場・施設など
特別高圧 7,000V超え 7,000V超え 大規模な工場・施設など
【電力会社】低圧・高圧・特別高圧(特高)の違い
電力会社が供給する電力区分の「低圧」「高圧」「特別高圧(特高)」の違いについてまとめました。

【一覧表】配線用遮断器の動作時間

配線用遮断器の動作時間は、定格電流と比較したときのの大きさによって異なります。

定格電流 動作時間(定格電流の1.25倍以上) 動作時間(定格電流の2倍以上)
30A以下 60分 2分
30A超かつ50A以下 60分 4分
50A超かつ100A以下 120分 6分

※動作時間・・・大電流が流れ始めてから配線用遮断器が「断」になるまでの時間
※定格電流の1倍(定格20Aなら20A)では自動的に動作しないこと。

【電技解釈第33条】配線用遮断器の動作時間
電技解釈第33条で定められている配線用遮断器の動作時間についてまとめました。

【例題】

【問1】
低圧電路に使用する定格電流30 Aの配線用遮断器に60 Aの電流が継続して流れたとき、この配線用遮断器が自動的に動作しなければならない時間[ 分 ]の限度はいくらか。

【解答1】定格電流が30A以下の配線用遮断器に、定格電流の2倍の電流が流れた場合、2分以内に自動的に動作します。

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