三相誘導電動機の極数と同期速度の計算式について解説します。
【同期速度】計算方法
項目 | 概要 |
---|---|
三相得誘導電動機 | 回転子を3つの交流電流を使って回転させ、動力を得る機器を三相得誘導電動機と呼びます。 |
回転磁界 | この3つの交流電流を三相誘導電動機に流すと、回転する磁界が発生します。これを回転磁界と呼びます。回転子は回転磁界に引きずられることで回転します。 |
極数 | 極数とは、三相得誘導電動機内にある永久磁石の対の個数です(例えばNとS極が1個ずつあれば極数は2です) |
同期速度 | 同期速度とは回転磁界により「回転子が回転する速度」のことです。 |
同期速度Ns[r/sec]は次式で求めることができます。
(1)
ここで、pは極数、fは電源の周波数です。
同期速度Nsを秒速[r/s]から分速[r/min]に直すと以下のようになります。
(2)
また、同期速度Nsを秒速[r/s]から[rad/min]に直すと以下のようになります。
(3)
【同期速度】原理・アルゴリズム
三相誘導電動機の極数をp、電源の周期をT[sec]とします。
このとき、三相誘導電動機が作る回転磁界は「電源1周期の間に2/pだけ回転」します。
よって、同期速度(回転磁界により回転子が回転する速度)を式で表すと次式になります。
(4)
ここで、電源の周波数fは周期Tの逆数(f=1/T)なので以下の計算式が導けます。
(5)

【電気・電子回路入門】基礎・アルゴリズム・公式集
電気・電子回路の基礎・アルゴリズム・公式集について入門者向けにまとめています。
コメント
NとPが一個ずつ 1対で2極 2Pではありませんか?
ご指摘ありがとうございます。
誤記を修正しました。