【終端抵抗とは】仕組み、用途、効果、抵抗値の種類など

終端抵抗とは?仕組みや用途、効果、抵抗値の種類などについてまとめました。

## 【終端抵抗とは】用途、効果

終端抵抗とは、周波数の高い信号が流れる通信ケーブルの末端に取り付ける抵抗です。
通信ケーブルの末端が切断されたままの場合、周波数の高い信号が流れると、切断面から信号が反射します。
そして、反射した信号が元信号に干渉してしまいます。
この干渉を防ぐために終端抵抗が必要となります。

## 【終端抵抗】仕組みと動作

無限に長いケーブルに周波数f[Hz]の電圧Eを入力します。
心線間に電流Iが流れたとき、ケーブルのインピーダンスZ[Ω]は以下のようになります。

(1)   \begin{eqnarray*} Z=frac{E}{I} \end{eqnarray*}

次に、ケーブルを限られた長さで切断し、その終端にZの抵抗を接続します。
すると、元のところからみても線間に流れる電流Iは変化しません。
つまり、無限に長い通信ケーブルと同じになります。
短い通信ケーブルでも、終端抵抗を取り付けることで、信号のエネルギーが終端抵抗で完全に吸収されてしまうため反射波の影響を防ぐことができ、ケーブルの中にある電圧波形はどの部分で見ても、波形が元のきれいな状態となります。
ただし、場所によって信号の電圧の絶対値は減衰します。

## 【終端抵抗】値と種類

終端抵抗の値は、ケーブルの種類や伝送規格(RS-485など)により決まります。

参考文献・関連ページ
1 【LPIC入門】Linuxの基礎と試験範囲別の解説

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