【レベルメーター】HIGHとLOW(600・75Ω)の違い

この記事では、レベルメーター(レベル計)の使い方・設定(HIGH、600Ωなど)について解説します。

## レベル‐メーターとは
レベルメーター(level meter)とは、信号や音の大きさを監視・表示するメーター(計器)です。
例えば電話線を流れる音声信号を計測したりし、音声レベルが基準値を満たしているか試験したりするのに使います。
レベルメーターは大井電気が発売している「多機能レベル測定器」などが有名です。
【参考文献】
多機能レベル測定器:LM321 大井電気株式

## HIGHとLOW(600・75Ω)の違い
レベルメーターの中身は、実は交流電圧計です。
電圧によって、レベルメータ内にある負荷抵抗に発生する電力値が目盛られています。

HIGHはレベルメーター内の負荷抵抗を高くした場合のことです。
一般的には、HIGHの場合は負荷抵抗が数十kΩになります。

LOWは測定対象(無線機や各種端末など)と同じ負荷抵抗です。
例えば測定対象が600Ω系の無線機ならLOWは600Ωでないといけません。

HIGH(高インピーダンス)の場合、被測定回路に与える影響が少なく、HIGH(低インピーダンス)の場合は大きな影響を与えます。
被測定回路に与える影響が少ないというのは、レベルメータを挿入した時に元々の測定値(電圧値)がほとんど変化しないということです。

## 回線測定はHIGH(通過測定)
回線にレベルメータを挿入する場合は、HIGHで測定してやれば、挿入前と比べて測定対象(伝送装置B)の電圧値はほとんど変化せず、正しく電力値を求めることができます。
(伝送装置B単体の負荷抵抗≒伝送装置Bの負荷抵抗とレベルメータの負荷抵抗の合成抵抗)

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## 終端測定はLOW
終端で測定する場合は、レベルメータをLOWにして、自身の負荷抵抗を600Ωにすることで正しく測定できます。
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【HIGH測定】

高インピーダンスの場合、被測定回路に与える影響が少なく、低インピーダンスの場合は大きな影響を与えます。

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