スイッチングハブ、L2スイッチ、L3スイッチの違い・使用例

スイッチングハブ、L2スイッチ、L3スイッチの違い・使用例についてまとめました。

【機能】スイッチングハブ、L2スイッチ、L3スイッチの違い

一般的に、スイッチングハブ、L2スイッチ、L3スイッチの機能的な違いはつぎの通りです。
(機種によっては例外もあり)

種別 機能
スイッチングハブ ・各ポートでネットワーク分割が不可能(同一ネットワークのポート数を増やすだけ)
L2スイッチ ・各ポートでネットワーク分割が可能(LANポートにVLANを割り当てられる)
・VLAN間での通信は不可能
L3スイッチ ・各ポートでネットワーク分割が可能(LANポートにVLANを割り当てられる)
・VLAN間での通信も可能(VLAN間ルーティング機能がある)

※スイッチングハブの機能しかもたないL2スイッチもあります。VLAN機能がある場合は「マネージドスイッチ」「スマートスイッチ」と表記されているケースが多いです。

まとめ

L2スイッチとL3スイッチは、LANポートにVLANを割り当てることができます。
また、VLANが割り当てられたポート群が1つのスイッチングハブとして動作させることもできます。
例えば、L2スイッチ(12ポート)において、4ポートずつで3つのVLANを作成すれば、4ポートのスイッチングハブが3つあるのと同じように動作させることが可能です。
しかしL3スイッチと違い、「VLAN間での通信は不可能」です。これがL2スイッチとL3スイッチの違いです。

ただし、一部のL2スイッチには、L3スイッチと同等のVLAN間ルーティングができる「IPルーティング」と呼ばれる機能が搭載されています。

【使い分け】スイッチングハブ、L2スイッチ、L3スイッチの違い

スイッチングハブ、L2スイッチ、L3スイッチの使い分けはつぎの通りです。

種別
スイッチングハブ ・課内(島)のPCが増えて、LANケーブルを増設したい場合
L2スイッチ ①共有ドライブなどに対して、別の部署からのアクセスを拒否する場合
②IPアドレスが不足した場合(例:192.168.0.1~254の全てが使用中のとき)
③サーバを公開したいとき(ルータの設定も必要)
L3スイッチ ・VLANで区切られた部署同士のネットワークをつなぎたい場合
・各事業所(拠点)同士のネットワークをつなげたい場合(各拠点に1台ずつ置くことが多い)

VLANの設定を知らない人が、VLANを設定したL2スイッチをただのスイッチングハブだと勘違いし、LANケーブルを挿してネットにつながらなくて困るケースがあります。
そのため、VLANを使う際は、L2スイッチやケーブルに「VLAN名」「部署名」などを記載したタグをつけてわかりやすく管理することが大切です。

ルータとの使い分け

VLAN間の通信を「ルータ」「L3スイッチ」のどちらでやらせるかのポイント例は次の通りです。

ケース ポイント
ルータで済む場合 ルータのLANポート数が、VLANの数だけある場合、ルータのLANポートごとにネットワークを分け、ネットワーク間をルーティングさせることでVLAN間の通信が可能
L3スイッチが必要な場合 ルータのLANポート数が、VLANの数だけない場合
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