無料のクラウドサービス「Google Colab」を用いて、30秒でPythonの開発環境を構築する方法についてまとめました。
【はじめに】Google Colabとは
Google Colabとは、プログラミング言語Pythonで機械学習ができるクラウドサービスです。
無料でGPU環境が使え、「TensorFlow」「Keras」「PyTorch」「Chainer」「OpenCV」等の外部モジュールが使えます。
クラウドサービスなので、Windows、Mac、LinuxなどのOSに依存せず、Chromeやfirefox等のブラウザさえ入れれば、Pythonプログラミングができます。
グラフィックスボードを備えたハイスペックなPCが不要で、開発環境構築の手間も省けるため、かなり便利なサービスです。
ただし、Google Colaboratoryでは以下の制約条件があります。
– | 主な制約条件 |
---|---|
1 | ノートブックのサイズは最大20MB |
2 | ノートブックのセッションが切れてから90分経過すると、インスタンスの状態がすべてリセットされる【90分ルール】。 |
3 | 新しいインスタンスを起動してから12時間経過すると、インスタンスの状態がすべてリセットされる【12時間ルール】。 |
動画解説版
本ページの内容は動画でも紹介しています。
【基本操作】Google Colabの使い方
Google Colabの基本操作を下記に整理しました。
項目 | 説明 |
---|---|
準備するもの | ①ブラウザ(Chromeがおすすめ) ②Googleアカウント(無料) |
ノートブックの作成 | ①Googleのアカウントにログインし、「https://colab.research.google.com/」から「Google Colab」にアクセスします。 ②[ノートブックを新規作成] → [Python3の新しいノートブック] をクリックします。 |
プログラムの実行・保存 | ①[+ コード ]をクリックし、プログラム入力用のセルを追加します。 ②追加されたセルにプログラムを記述します。 ③[▶]ボタンをクリックします。すると、セルの下に実行結果が表示されます。 ④画面右上の[v]ボタンをクリックします。 ⑤上部メニューから[ファイル]→[保存]をクリックします。 |
ファイル名の変更 | ①上部メニューから[ファイル]→[名前の変更]をクリックします。 ②すると、画面上部でノートブックのファイル名を変更できるようになります。 |
GPUの利用設定 | ①ノートブック画面上部から[ランタイム] → [ランタイムのタイプを変更]をクリックします。 ②[ハードウェアアクセラレータ]に[GPU]を選択して保存します。 |
ファイルのアップロード | ファイルをGoogle COlabにアップロードしてプログラムでロードできるようにします。 |
各種ライブラリのインストール | 外部ライブラリのインストールを行います。 |
OpenCVで画像処理 | Python+OpenCVを使った画像処理をGoogle Colabで行う方法を解説します。 |
Kerasで画像処理 | Python+Kerasを使った深層学習をGoogle Colabで行う方法を解説します。 |

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