Windows10, MacOSXにPython環境をインストールする方法ついて紹介します。
【Windows編】Pythonの開発環境構築
Windons上でPythonの開発環境を構築する方法は、「公式インストーラ」と「Pythonパッケージ」「WSL:Windows Subsystem for Linux」「Docker」を使う物など様々です。
Python初心者の方には「WinPython」や「Anaconda(Miniconda)」などのPythonパッケージを使うのがお勧めです。理由はPythonだけでなく「主要な外部ライブラリ」や「統合開発環境」も一括導入できて楽だからです。公式配布インストーラだと、後から外部ライブラリを入れるのが大変なので、初心者にはPythonパッケージを利用することをおすすめします。
また、Pythonにはバージョン2と3の2種類がありますが特にこだわりがなければバージョン3をオススメします。
(詳細は以下記事にまとめています)

【導入方法①】Pythonパッケージ(WinPython or Anaconda)
「WinPython」でPythonを始めるのがおすすめ。
(Anacondaは高機能だが独自機能の要素も多いため変なトラブルに巻き込まれることがある)
尚、Pythonにはバージョン2と3の2種類がありますが特にこだわりがなければ3をオススメします。
(詳細は以下記事にまとめています)


【導入方法②】公式インストーラー
ある程度Pythonに使い慣れてきたら、公式インストーラー+VScodeで開発をすすめるのがおすすめ。
VScodeのPythonプラグインを使うことで効率よく中~大規模なプログラムを構築できます。
(詳細は以下記事にまとめています)

【導入方法③】WSL
WindowsのWSLにインストールする方法もあります。
Linuxにしか対応していないライブラリを使うときは、この方法を使っています。
(詳細は以下記事にまとめています)

【MacOSX編】Pythonの開発環境構築
Mac環境でのPython環境構築はいくつか方法があります。
最も手軽なのは標準搭載されているPython2を使用する方法ですが、最近のPythonはバージョン3が主流なため、しっかりPythonプログラミングを学びたい方はPython3を追加でインストールする方法がおすすめです。
本ページではそれぞれの方法について紹介します。
動画解説版
【方法①】標準搭載されているPython2を使用
Macでは、デフォルトでPython2系がインストールされています。
ちょっとしたPythonプログラミングの勉強などを行う場合はこれで十分です。
① 適当なテキストエディタで、以下の内容を記述したPythonファイル(test.py)を保存します。
■test.py
print "hello world"
② ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。
$ python [Pythonファイルのパス]/test.py
※例えばダウンロードフォルダにtest.pyを保存した場合は「$ python /Users/ユーザー名/Downloads/test.py」となります。
パスを入力するのがめんどくさい場合は、pythonファイルをターミナルにドラッグ&ドロップするとパスが自動的に表示されます。
③ 実行して「hello world」と表示されたら無事にpythonファイルを実行できていることになります。
なお、標準でインストールされているPythonのバージョンは下記コマンドで確認できます。
$ python --version python 2.7.10
【方法②】Python3をインストールして使用(初心者向け)
Pythonのバージョンは現在は3が主流です。
そのため、しっかりPythonを学んで使いたい場合は、Python.org(公式)よりPython3をインストールすることをおすすめします。
① 以下のURLを開き、最新バージョンの[Download]をクリックしてdmgファイルをダウンロードします。
https://www.python.org/downloads/
② ダウンロードしたdmgファイルを実行し、Pythonをインストールします。
③ 適当なテキストエディタで、以下の内容を記述したPythonファイル(test.py)を保存します。
■test.py
print("hello world")
④ ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。
$ python [Pythonファイルのパス]/test.py
※例えばダウンロードフォルダにtest.pyを保存した場合は「$ python /Users/ユーザー名/Downloads/test.py」となります。
パスを入力するのがめんどくさい場合は、pythonファイルをターミナルにドラッグ&ドロップするとパスが自動的に表示されます。
⑤ 実行して「hello world」と表示されたら無事にpythonファイルを実行できていることになります。
なお、標準でインストールされているPythonのバージョンは下記コマンドで確認できます。
標準でインストールされているPythonのバージョンは下記コマンドで確認できます。
$ python --version python 3.6.4
【方法④】Homebrewを使用したインストール方法(中級者以上向け)
プログラミングに慣れている人は、Homebrewなどのパッケージ管理システムを使用して複数のバージョンを扱っています。
もし、複数のPythonのバージョンを管理したい場合は以下のような導入手順となります。
Xcodeの導入
MacにはデフォルトでPython環境がインストールされています。
しかし、システムの安全性や利便性等を考えると「homebrew」「pyenv」「virtualenv」を用いた仮想環境上でPython3をインストールし利用することをおすすめします。
①まず、App StoreからXcodeをインストールします。

② ターミナルからXCodeのCommand Line Toolsをインストールします。
$ xcode-select --install
Homebrewの導入
①「公式サイト」に掲載されているインストール用のコマンドをコピーし、ターミナルで実行します。
/usr/bin/ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"
※「Installation successful!」と表示されたら成功
②正常にHomebrewをインストールできたか確認する
$ brew doctor
pyenvの導入
pyenvは、Pythonのバージョンを切り替えるためのツールです。
export PYENV_ROOT=/usr/local/var/pyenv if which pyenv > /dev/null; then eval "$(pyenv init -)"; fi
② pyenvをインストールします。
$ brew install pyenv

【その他】WebブラウザとGoogle ColabでPythonを使う方法
Google Colabとは、プログラミング言語Pythonで機械学習ができるクラウドサービスです。
無料でGPU環境が使え、「TensorFlow」「Keras」「PyTorch」「Chainer」「OpenCV」等の外部モジュールが使えます。
クラウドサービスなので、Windows、Mac、LinuxなどのOSに依存せず、Chromeやfirefox等のブラウザさえ入れれば、Pythonプログラミングができます。
グラフィックスボードを備えたハイスペックなPCが不要で、開発環境構築の手間も省けるため、かなり便利なサービスです。
ただし、Google Colaboratoryでは以下の制約条件があります。
– | 主な制約条件 |
---|---|
1 | ノートブックのサイズは最大20MB |
2 | ノートブックのセッションが切れてから90分経過すると、インスタンスの状態がすべてリセットされる【90分ルール】。 |
3 | 新しいインスタンスを起動してから12時間経過すると、インスタンスの状態がすべてリセットされる【12時間ルール】。 |
動画解説版
本ページの内容は動画でも紹介しています。
Google Colabの基本操作を下記に整理しました。
項目 | 説明 |
---|---|
準備するもの | ①ブラウザ(Chromeがおすすめ) ②Googleアカウント(無料) |
ノートブックの作成 | ①Googleのアカウントにログインし、「https://colab.research.google.com/」から「Google Colab」にアクセスします。 ②[ノートブックを新規作成] → [Python3の新しいノートブック] をクリックします。 ■詳細:ノートブックの作成手順 |
プログラム実行 | ①[+ コード ]をクリックし、プログラム入力用のセルを追加します。 ②追加されたセルにプログラムを記述します。 ③[▶]ボタンをクリックします。すると、セルの下に実行結果が表示されます。 ■詳細:プログラムの実行・保存 |
プログラム保存 | ①画面右上の[v]ボタンをクリックします。 ②上部メニューから[ファイル]→[保存]をクリックします。 ■詳細:プログラムの実行・保存 |
ファイル名変更 | ①上部メニューから[ファイル]→[名前の変更]をクリックします。 ②すると、画面上部でノートブックのファイル名を変更できるようになります。 ■詳細:ファイル名の変更 |
GPUの利用設定 | ①ノートブック画面上部から[ランタイム] → [ランタイムのタイプを変更]をクリックします。 ②[ハードウェアアクセラレータ]に[GPU]を選択して保存します。 ■詳細:GPUの利用設定 |
ファイルのアップロード | ■詳細:ファイルのアップロード |
ライブラリの導入 | ■詳細:各種ライブラリのインストール |



コメント