【トランス】合成インダクタンス(和動接続と差動接続)

トランスにおける2つのコイルの合成インダクタンスの計算方法についてまとめました。

トランスの合成インダクタンス


上図のようなトランスにおいて、2つのコイルが磁気的に結合して巻かれている時、合成インダクタンスは以下の式で求まります。

(1) \begin{eqnarray*} L=L_1+L_2\pm 2M \end{eqnarray*}

ここで、L_1, L_2はそれぞれコイルA, Bの自己インダクタンス、Mは相互インダクタンスです。

和動接続・差動接続

合成インダクタンスの計算式を使うときに注意するのは、Mの前についている符号です。
この符号は、「コイルA, Bに同じ向きの電流を流した時の磁束(磁力線)の方向」で決まります。

条件 符号
磁束(磁力線)の向きが同じ 符号は+(和動接続)
磁束(磁力線)の向きが逆 符号は-(差動接続)

磁束(磁力線)の向きは「右手親指の法則」で簡単にわかります。
そのため、合成インダクタンスを計算するときは、コイルの巻き方向に注意する必要があります。
ちなみに上記の図の場合、端子A,Bに直流電圧を加えると2つのコイルの磁束(磁力線)の向きが異なるため差動接続となります。

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