【許容応力度とは】長期許容応力度、中期許容応力度、短期許容応力度の違い

許容応力度とは?使用する材料との違いについて紹介します。

【許容応力度とは】材料別の値

「応力」とは、建物の各部に生じている力の大きさです。単位面積あたりに生じている応力の大きさを「応力度」といいます。
よって、「許容応力度」とは、その材料が「許容」できる「応力度」です。

許容応力度にもいくつか種類があります。力の作用する時間が長いか短いかによる分類では、長期許容応力度、中期許容応力度、短期許容応力度があります。

種別 概要
長期許容応力度 建物に長期に作用する応力度(重力、積雪地帯では積雪などの作用)に対する許容。
中期許容応力度 建物に中期に作用する応力度(建物を施工する際の仮設の部材などに作用)に対する許容。
短期許容応力度 建物に短期に作用する応力度(地震(数分)、台風の風(1時間)などの作用)に対する許容。

一般的に短期許容応力度は長期許容応力度よりも大きな値(1.5倍や2倍など)となります。
これは、常に作用し続ける力に対しては、大きく余裕を持っておく必要があるということです。
は「」を用いることもあります。
中期許容応力度は、工事期間中の数か月しか使用しないため、「長期許容応力度ほど余裕をもつのはコスト的に勿体ない」ということで長期許容応力度の1.25倍など、長期と短期の中間の値が採用されることが多いです。

【鋼材・アルミニウム合金】長期許容応力度、短期許容応力度

鋼材・アルミニウム合金の基準強度F[N/mm2]の長期許容応力度、短期許容応力度は日本建築学会「鋼構造設計規準」 で定められている以下の計算式が用いられることが一般的です。

応力度[N/mm2] 長期(L) 短期(S)
許容引張応力度ft F/1.5 長期の1.5倍
許容圧縮応力度fc F/1.5 長期の1.5倍
許容曲げ応力度fb F/1.5 長期の1.5倍
許容せん断応力度fs F/(1.5・√3) 長期の1.5倍
許容支圧応力度fp F/1.1 長期の1.5倍
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