【構造力学】ブレース(斜材、筋交い)とは?水平力への抵抗に効果がある理由

構造力学におけるブレース(斜材、筋交い)とは?水平力への抵抗に効果がある理由についてをまとめました。

ブレース(筋交い)とは

ブレース(筋交い)とは、水平力(地震荷重や風圧荷重の水平成分など)に抵抗するための斜材(部材を斜めに配置したもの)です。
例としては、以下図のようなものです。「前支柱の最上部」をブレスで接続しています。

鋼構造やアルミ構造では、このような斜材のことを「ブレース」、木造では「筋交い」と呼ぶことが多いようです。
(以後、本ページでは「ブレース」で統一して呼びます)

ブレースは、傾斜角度θによって水平力への抵抗度合い(どれだけ負担するか)が変わります。

鉛直成分の釣り合い式は以下のようになる。

(1)   \begin{eqnarray*} V_C+V_D=0 \end{eqnarray*}

水平成分の釣り合い式は以下のようになる。

(2)   \begin{eqnarray*} H_C+H_D+P=0 \end{eqnarray*}

点Dを中心としたモーメントの釣り合いは次のようになる。

(3)   \begin{eqnarray*} V_CL=PH\\ V_C=\frac{PH}{L} \end{eqnarray*}

H_C=0より

(4)   \begin{eqnarray*} H_D=-P\\ \end{eqnarray*}

(5)   \begin{eqnarray*} N_{AB}=-P\\ N_{AC}=-V_C\\ N_{DA}=Pcos\theta \end{eqnarray*}

参考:ブレース架構の計算公式(X形ブレース 引張のみ有効)

構造力学・構造計算入門
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