ラスタ走査と二次元配列走査による画像スキャンの違い

ラスタ走査と二次元配列走査による画像スキャンの違いについてまとめました。

ラスタ走査(一次元配列走査)

ラスタ走査とは、画像データを「一次元配列」として走査(スキャン)を行ないます。
そのため、「一次元配列走査」とも呼ばれます。
ラスタ走査を使う主な処理は以下のとおりです。

・画素値の変換(濃度変換)
・単純二値化処理
・ヒストグラムの計算 など

ラスタ走査では、下図のように「左上から右下」へ1画素ずつ順番に走査(スキャン)していきます。

動画解説版

本ページの内容は以下動画で解説しています。

二次元配列走査

二次元配列走査は、隣接画素を用いて操作を行います。
ただし、走査の順番はラスタ走査と同じく「左上から右下」となります。
二次元配列走査を使う主な処理は以下のとおりです。

・空間フィルタ(ソーベルフィルタ、メディアンフィルタなど)
・適応的二値化処理、大津の二値化処理
・ラベリング など

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この記事を書いた人
西住技研

在学中はシステム制御理論や画像処理、機械学習を専攻分野として研究していました。就職後は、プログラミング(Python)を活用したデータ分析や作業自動化に取り組み、現在に至ります。そこで得たノウハウをブログで発信しています。
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