ラスタ走査と二次元配列走査による画像スキャンの違いについてまとめました。
「ラスタ走査」「二次元配列走査」について
デジタル画像から画素値を取り出して操作を行う方法として「ラスタ走査」「二次元配列走査」があります。
ラスタ走査
ラスタ走査とは、画像データを「一次元配列」として走査(スキャン)を行ないます。
そのため、「一次元配列走査」とも呼ばれます。
ラスタ走査を使う主な処理は以下のとおりです。
・画素値の変換(濃度変換)
・単純二値化処理
・ヒストグラムの計算 など
ラスタ走査では、下図のように「左上から右下」へ1画素ずつ順番に走査(スキャン)していきます。
二次元配列走査
二次元配列走査は、隣接画素を用いて操作を行います。
ただし、走査の順番はラスタ走査と同じく「左上から右下」となります。
二次元配列走査を使う主な処理は以下のとおりです。
・空間フィルタ(ソーベルフィルタ、メディアンフィルタなど)
・適応的二値化処理、大津の二値化処理
・ラベリング など

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