LinuxにおけるGRUB/GRUB2のインストールや設定例についてまとめました。
## 【設定例】GRUB Legacy
ブートロダーにGRUBを使用する場合、以下の設定を行います。
① 以下のコマンドでGRUBをインストールします。
// インストール $ grub-install /dev/hda // バージョン確認 grub-install -v
② GRUBの設定ファイル(/boot/grub/grub.conf)を編集します。
パラメータ | 説明 |
---|---|
timeout | メニューを表示している時間(秒) |
default | デフォルトで起動するエントリの番号 |
title | メニューに表示されるエントリ名 |
root | ルートデバイス |
kernel | 起動するファイル |
makeactive | ルートパーティションのアクティブ化 |
chainloader | 指示されたセクターの読み込みを実行 |
hiddenmenu | 起動時の選択メニューを表示しない |
GRUBプロンプトでのオプションは以下のとおりです
オプション | 説明 |
---|---|
boot | OSを起動 |
root | GRUBのルートデバイスを設定する |
initrd | 初期RAMディスクをロードする |
install | GRUBをインストール |
setup | GRUBを指定した場所にインストール |
parttype | パーティションタイプを変更する |
makeactive | ルートパーティションのアクティブ化 |
setkey | キーマップを設定する |
## 【設定例】GRUB2
GUB2は。GRUB Legacyと違い設定を複数のファイルに分散して保存できます。
また、設定ファイルの書式も変更されています(パーティション番号の先頭番号が0から1になるなど)。
また、に多くのファイルシステム(LVMやRAIDなど)に対応し、ファイルシステムなどの特定の機能に対応するために、モジュールを 読み込む仕組みが追加されています(代わりにステージという仕組みは廃止)。
GRUB 2 の場合の設定ファイルは「/boot/grub/grub.cfg」ですが、編集する場合は「/etc/default/grub」に記述し、update-grub コマンドを実行して「/boot/grub/grub.cfg」の設定ファイルを生成します。
/etc/default/grub の記述例
GRUB_DEFAULT=0 // 始動するデフォルトOS(番号で指定) GRUB_HIDDEN_TIMEOUT=0 // 指定した秒数だけ、ユーザからのキー入力待機 GRUB_HIDDEN_TIMEOUT_QUIET=true GRUB_TIMEOUT=10" // 既定の設定で自動起動する間、起動メニューを表示して待機する時間(単位:秒) GRUB_DISTRIBUTOR=`lsb_release -i -s 2> /dev/null || echo Debian` GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT=quiet splash" // 通常モードに 対してだけ、この内容が追加されます。 GRUB_CMDLINE_LINUX=" // 通常/復元モードなど ︙
●grub2のオプション
オプション | 説明 |
---|---|
GRUB_DEFAULT | デフォルトのメニューエントリーを設定する。値は数値ないしsaved |
GRUB_DEFAULT=0 | メニューの位置によってデフォルトエントリーを決定する。以前のGrub同様grub.cfgにおける最初のmenuentryは0 |
GRUB_DEFAULT=saved | デフォルトのメニューエントリーは前回選択したものになる。メニューが表示されている場合にはそのエントリーがハイライトされる。キー入力がなく時間が経過するとこのエントリーが起動される。 |
GRUB_DEFAULT=xxx” | メニューエントリーを直接師弟することもできる。この場合エントリーの位置は関係ない。例えばGRUB_DEFAULT=CentOS, Linux 2.6.31-9-generic”などとなる。 |
GRUB_TIMEOUT | デフォルトエントリーが起動されるまでの時間を秒数で指定する。-1にするとユーザーが選択するまでメニューが表示される。 |
GRUB_HIDDEN_TIMEOUT | デフォルトでは、他のOSが存在するかどうかによって挙動が変わる。他のOSが検出された場合にはメニューが表示される(#が先頭についている)。他のOSが検出されない場合にはメニューは非表示になる。正の整数が設定された場合、メニューは表示されないが起動はその秒数の間だけ停止する。0が設定された場合、メニューは表示されず、遅延もない。ユーザーは起動中にシフトキーを押しつづけることでメニューを表示させることができる。起動中、システムはシフトキーの状態をチェックする。状態が確認出来ない場合少しの間起動は止まり、ユーザーはエスケープキーを押すことでメニューを表示できるようになる。 |
GRUB_HIDDEN_TIMEOUT_QUIET | trueならカウントダウンは表示されない。画面には何も表示されない。falseなら真っ黒な画面上にGRUB_HIDDEN_TIMEOUTで設定された秒数、カウントダウンが表示される。 |
GRUB_DISTRIBUTOR | メニューエントリーの記述を決定する |
GRUB_CMDLINE_LINUX | カーネルに渡すオプション |
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT | 通常起動のlinuxラインの最後にオプションを付け足す。menu.lstにおけるdefoptionsに相当する。起動過程をテキスト表示したい場合には”quiet splash”を消せばよい。スプラッシュイメージを表示しつつ簡易テキストも表示するなら”splash”を指定する。 |
hiddenmenu | 起動時の選択メニューを表示しない |
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