この記事では、現代制御理論の最も基本的な内容である「状態方程式」について紹介します。
状態方程式の概要
状態方程式(State Equation)とは、制御工学の分野では「システムの入出力関係を表現する微分方程式」のことです。
また、システムを状態方程式に置き換えることを「モデル化(モデリング)」と言います。
現代制御理論では、この状態方程式と線形代数を使って時間領域でシステムの設計・解析を行ないます。
(古典制御理論では、伝達関数と複素解析を使って周波数領域でシステムの設計・解析)
状態方程式の数式
一般的に、状態方程式は以下のような式で表します。
(1)
(1)式は状態方程式、(2)は出力方程式と呼ばれます。
また、 はそれぞれ入力ベクトル、出力ベクトル、状態量ベクトルといいます。
そして、 はn次の正方行列、 は行列です。
nはシステムの次元(状態の次元)とも呼ばれ、 の関係が成り立ちます。これは入力がシステム内部(状態量)以下事しか操作できないことを示します。
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