この記事では、Python言語とPygameのキーイベント処理を用いて、矢印キー長押しにより物体を動かす方法とソースコードを解説します。
矢印キー(長押し)
Python用ゲームモジュール「Pygame」のキーイベント処理機能「pygame.event.get()」を用いて、矢印キーの長押しで物体を動かしてみました。
処理手順
プログラムの処理の流れは下記の通りです。
①「pygame」モジュールをインポートする。
②画面のサイズを設定する。
③円の中心座標を画面の中心に設定する。
④Pygameを初期化する。[pygame.init]
⑤画面(ウィンドウ)を生成する。[pygame.display.set_mode]
⑥イベント処理をする。
・矢印キーが押されたらその方向に円の中心座標を+1移動する。
⑦画面を更新する。
⑧更新時間の間隔を設定する。
⑨画面の背景色を黒に設定する。
⑩円の中心座標が画面の範囲外にある場合は、画面端の座標に設定する。
⑪円を描画する。
⑫イベント処理をする。
・画面の閉じるボタンが押されたら終了する。
⑬6-12の処理を繰り返す。
ソースコード
サンプルプログラムのソースコードです。
# -*- coding: utf-8 -*- import pygame from pygame.locals import * import sys def main(): (w,h) = (400,400) # 画面サイズ (x,y) = (w/2, h/2) pygame.init() # pygame初期化 pygame.display.set_mode((w, h), 0, 32) # 画面設定 screen = pygame.display.get_surface() while (1): # キーイベント処理(キャラクタ画像の移動) pressed_key = pygame.key.get_pressed() if pressed_key[K_LEFT]: x-=1 if pressed_key[K_RIGHT]: x+=1 if pressed_key[K_UP]: y-=1 if pressed_key[K_DOWN]: y+=1 pygame.display.update() # 画面更新 pygame.time.wait(30) # 更新時間間隔 screen.fill((0, 20, 0, 0)) # 画面の背景色 # 円を描画 pygame.draw.circle(screen, (0, 200, 0), (int(x), int(y)), 5) # イベント処理 for event in pygame.event.get(): # 画面の閉じるボタンを押したとき if event.type == QUIT: pygame.quit() sys.exit() # キーを押したとき if event.type == KEYDOWN: # ESCキーなら終了 if event.key == K_ESCAPE: pygame.quit() sys.exit() if __name__ == "__main__": main()
実行結果
サンプルプログラムの実行結果です。
矢印キーで円を動かすことができました。
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コメント
pygame 1.9.4
pygame.draw.circle(screen, (0, 200, 0), (x, y), 5)
TypeError: integer argument expected, got float
とエラー
x,yをintにしてやって通りました・・・(´・ω・`)
コメントありがとうございます。
Python3では整数型でないとエラーが出るようですね。
修正いたしました。