【サイリスタ整流器とは】原理・仕組み・直流電源装置

サイリスタ整流器とは?原理・仕組み・直流電源装置についてまとめました。

【はじめに】サイリスタ整流器とは

整流器とは、交流を直流に変換する装置です。
サイリスタ整流器(サイリスタ方式整流器ともいう)とは、整流素子にダイオードではなくサイリスタ(Thyristor)を用いた整流器のことです。

【整流素子】サイリスタ

サイリスタは、ゲート (G) からカソード (C) へゲート電流を流すことにで、アノード (A) とカソード (C) 間を導通させることが出来る3端子の半導体素子です。
SCR(Silicon Controlled Rectifier:シリコン制御整流子)とも呼ばれます。
トランジスタ整流器は電圧制御を「PWM制御」で行っているのに対して、サイリスタ整流器では「位相制御方式」で行っています。
そのため、よりも出力電圧の安定化が期待できる。

同じく整流素子として利用されるトランジスタと比較して以下の特徴

サイリスタの特徴
利点1 大電力でも使用できる
利点2 新しい半導体材料、PIN接合で設計できる
欠点1 「位相制御方式」なので高調波が発生しやすく、電源系統に悪影響を与える恐れがある

【利用例】大型の直流安定化電源装置

サイリスタ整流器は、電力会社の発電所や携帯電話基地局の通信設備施設に導入されています。
これらの施設の蓄電池設備(充電装置)として使用されます。
ただし、高調波が発生しやすく、電源系統に悪影響を与える恐れもあることから、高調波抑制がしやすい「トランジスタ整流器」も大型の設備に普及しています。

参考文献・関連ページ
1 【第二種電気工事士】例題・試験対策まとめ
2 【電験三種】例題・試験対策まとめ
3 電気・電子回路入門
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