ラズベリーパイ4(Raspberry Pi4)の設定方法について入門者向けにまとめてみました。
【はじめに】ラズベリーパイとは
Raspberry Pi(ラズベリーパイ)は手のひらサイズの小型コンピュータボードです。
最新バージョン(ラズベリーパイ4)のスペックは以下のとおりです。
項目 | 概要 |
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種類 | 4種類(メモリのサイズが1GB、2GB、4GB、8GBの4種類) |
値段 | 約4000円(メモリ1GB)、約6000円(メモリ2GB)、約7000円(メモリ4GB)、約9000円(8GB) |
CPU | Arm Cortex-A72 Broadcom BCM2711(4コア/1.5GHz) |
GPU | VideoCore VI(4K 60fpsの動画再生が可能) |
メモリ | LPDDR4 SDRAM |
電源 | 5V/3A |
USB | USB Type-C×1、USB 3.0×2、USB 2.0×2 |
HDMI | Micro HDMI×2 |
GPIO | 40ピン |
有線LAN | Gigabit Ethernet |
無線LAN | IEEE 802.11ac |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 |
詳細URL | https://www.raspberrypi.org/products/raspberry-pi-4-model-b/ |
周辺機器
ラズベリーパイ4(type B)を最初に使うには、本体以外に基本的に以下の周辺機器が必要になります。
周辺機器 | 概要 |
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モニタ | 映像表示用 |
マウス、キーボード | 有線もしくは無線(Bluetoothだと繋がらないことがあるので2.4GHzの無線式が無難) |
microHDMI-HDMI 変換ケーブル | ラズパイ4は3と違いmicroHDMI端子なので、HDMI端子のモニタと接続して映像を表示するには「microHDMI-HDMI 変換ケーブル」が必要になります。 |
USB Type-Cケーブル | 電源供給用に必要。 |
電源 | 5V3A以上の定格をもつACアダプタ。 |
Micro SDカード | 通常のPCでは、SSDやHDDにデータやOSを保存しますが、ラズパイではMicro SDカードにラズパイ用のOSやデータを保存します。ラズパイにはMicro SDカードがありますが、単体で購入するとMicro SDカードが付いてこないため、別途購入して用意する必要があります。また、ラズパイを使うには、Micro SDカードにOSを書き込んでおく必要があります。 |
ケース | 冷却用と短絡防止用などにケースは買ったほうが良いです。冷却効果の高いアルミのヒートシンクタイプでミニファンがついているのがおすすめです。 |
PC | セットアップする際に、ラズパイ用のOSをSDカードに書き込むためのPC(Windows, Mac, Ubuntu)が必要。MicroSDカードスロットがない場合は、USB-MicroSDカードアダプタが必要になります。 |
リモートデスクトップを使えば、モニタ、マウス、キーボードは不要になりますが、そのための設定時には必要になります(モニタ、マウス、キーボードなしでも設定する方法はありますが、少し面倒なので慣れてない人は周辺機器が揃っていなければ用意するのが無難です)。

【ラズベリーパイ4】最初に必要な周辺機器・購入するときのポイントとおすすめ例
ラズベリーパイ4の初期設定に必要な周辺機器・購入するときのポイントとおすすめ例について入門者向けにまとめてみました。
【初期設定】OSの書き込み、起動、リモート化
ラズベリーパイを使うには、自分でOS(Raspbian、Ubuntuなど)を導入する必要があります。
オススメは軽量で使いやすい「Raspbian」です。Ubuntu20.10はデフォルトだとまだまだ重いので、Ubuntu系を使うならば、Ubuntu Mateのほうがいいです。ただし、メモリ4GBのラズパイ4でも使ってみるとフリーズが起きたり動作は不安定でした。
記事リンク | 概要 |
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Raspbianのインストール | ラズベリーパイ4にRaspbianをインストールする方法について解説します。 |
Ubuntu Mate | ラズベリーパイ4にUbuntu Mateのデスクトップ版をインストールする方法について解説します。 |
Ubuntuのインストール | ラズベリーパイ4にUbuntu(デスクトップ版)をインストールする方法について解説します。 |
VNCでリモートデスクトップ | VNCでラズベリーパイ4をリモートデスクトップ操作する方法について解説します。 |
cron | cronでPythonなどのスクリプトを定期的に実行します。 |
【応用例】電子工作
Raspberry Pi3(ラズベリーパイ3)による電子工作について以下にまとめました。
– | はじめに |
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GPIO | ■ピンの位置 ■LED点灯制御 |
– | 観測(センシング) |
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距離測定 | ■超音波センサ(HC-SR04)① ■超音波センサ(HC-SR04)② |
PM2.5測定 | ■Groveホコリセンサ |
気温・湿度・大気圧 | ■BEM280 |
応用例 | ■ミニ百葉箱 |
参考 | ■気圧・気温から標高(高度)を計算 |
– | Arduino連携(シリアル通信) |
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初期設定 | ■シリアル通信の有効化 ■接続ポート確認① ■接続ポート確認② ■送信 ■受信 |
LED制御 | ■1文字 ■文字列 ■複数LED制御 |
補足 | ■Arduino入門 使い方まとめ |
– | Arduino風関数 |
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入力 | ■pulseIn関数 |
参考 | ■ラズベリーパイ3で電子工作入門 |
システム、周辺機器、参考文献
システム、周辺機器、参考文献について下記に整理しました。
– | システム |
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有線通信 | ■シリアル通信 ■I2C通信 |
測定 | ■CPU温度計測 |
周辺機器 | ■アップグレード!LOTW(アクリルケース) |
– | 参考文献 |
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参考サイト | ■たのしい電子工作クラブ ■ラズパイダ ■ラズパイ好きの日記 |
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